利休作、「なみだ」


雅年 
自転車で5分くらいの浅間神社に利休の「なみだ」が来てるんだって。
見にいかなくっちゃ。らふちゃん、見たことある?
空泪だっけ、茶杓作ってるくらいだから何回も見てるよね。
チラシもらってきたけど、らふちゃんちはファックスある?あれば送るよ。

楽風 ほんと?
あれは徳川美術館所蔵だよね。
招聘したのかなぁ。すごいね。
残念ながらほんものをみたことがないんだよ。(--;
どーも機会に恵まれないみたい。
写しはみたことがあるけどね。
きれいな蟻腰で雉股、17センチくらいの丸櫂先。
黒の漆塗りの共筒に窓開き。
みてみたいなぁ。

雅年 あれ? じゃ、偽物かな。傳利休作って書いてあった。
まさか、傳利休さんが作った訳じゃないよね。
しかも、浅間神社の展示館って全然人気がないとこだしね。(すみませんm(_ _)m)

楽風 アハハハハハ。傳利休作はおかしすぎる。
まるで詐欺だね。
むかしタイに行ったとき、
友人が露天商でRaybanのサングラスを買ってきたのよ。
冗談でほんとうにこれRayban?
ひょっとしてRaybonだったりして、なんて話していて、
よーくフレームを見るとRaybonだった。(爆)
a がoになっているところがタイらしいよね。

あの案内チラシをみると傳利休って人がいそうだね。
利休の茶杓の銘は「泪」だけど、傳利休は「なみだ」になってたもんね。
蟻腰は同じだけど、節あたりが曲がりすぎ。
共筒も窓があいていないしね。

雅年 花押があるよね。利休のかな?
自転車で5分なんだけど近いと帰っていかないもんだね。明日あたり行ってこようかな?


傳利休作 なみだ雅年 利休さんの茶杓「なみだ」が静岡の浅間神社の資料館に展示されています。
で、今日いってみました。
蟻腰っていうの? すごいまがっていて「己」を横にしたような感じ。
で、説明によると

秀吉が、小田原征伐の時、利休さんを呼んで
「関東に3年いて、何かいいことあったかい?」と聞くと、
「この茶杓ができました」と利休さん。
「たわけ!」とボキッと秀吉が折ってしまい、利休さんが泣きながら、蒔絵で補修したので、「なみだ」と名付けたとか。

確かに、根本で折れたのを補修した後がありました。
でも、秀吉が利休さんの茶杓をあっさり折るかなあ〜。
あ、黄金の茶室とか、お茶碗の好みとか結構二人は、反発し合っていたね。

■清水の清見寺という家康が保護していたお寺の秘蔵品だそうで、正式には調査が入ってないとのこと。
なんとか鑑定団に調べてもらった方が早いかもね。

楽風 写真で見る限りは蟻腰がすごいね。
やっぱ利休型だね。
そうそう、茶杓に関する話題ね。
茶杓にも陰陽五行があるんだよ。
昔のひとはけっこう意識して削っていたみたいだね。
いま挑戦しているんだけど、けっこうバランスが難しい。
簡単にいえば丸と角の組み合わせだけど。
以外にやてみるとうまくいかない。
研究中だからわかってきたらもっとはっきりと教えるね。


楽風・雅年の「茶杓作り隊」