商品化へセンス磨く

伝統工芸品関東甲信越静地区協議会長
木内山作さんへのインタビュー

○横浜市で節目の第ニ十回伝統的工芸品展を主催し、あらためて、伝統工芸の将来をどう感じましたか?

●「静岡から参加した竹干筋細工と塗下駄(げた)のように、優れた工芸品は日本人の生活に根付いています。しかし、伝統工芸品を取り巻く環境の変化には敏感にならなければなりません」

○大切なポイントは?

●「ある生け花の先生は、
竹千筋細工を『細工が強すぎて花が生きない』と評しました。技術へのこだわりに加え、使ってもらえる商品化へセンスを磨くことも大切です」

○静岡でも後継者難ですが、伝統工芸に魅力を感じる若者は少なくないとの指摘もあります。

●「役に立つレベルに育てるのに三年かかるが、技術を習得したとたん『さようなら』では困る。しっかりやれそうな若者を見極め、しっかりと後継者を育成したい」

○記念展で来場者の反応はいかがでしたか。

●売上は、始めた当時の四干万円から半減していますが、良さを理解し買っていただいている。高島屋横浜店の支援で二十年も継続できた重みを大切にしたい」

きうちやまさく氏
中学卒業後、17歳で鎌倉彫工芸師に弟子入り。
49年に独立し幸山堂工房を設立。
同社社長。工芸品展の創生期から協議会長として尽力。健康法は「歩くことと文章を書くこと」。鎌倉市在住。85歳。

静岡新聞 2003年10月20日朝刊 より引用しました。


20年というと、バブルの時代を通り抜けてます。デパートの催事は、売上至上主義みたいな所があり、売上が悪いとすぐ「うち切ろう」と言う話になりがちです。その中で、売上半減しながら続いているのはすごいですよね。

「細工が強すぎて、花が生きない」は、きついお言葉ですが、実際そういう作品もあります。職人の中には、あまりお花を生けない方もいますので、そうした作品ができてしまいます。でも、売れないわけではなく、細工を楽しむ方が買って下さいますね。

なお、するがやでは、お花が生きる使っていただける作品を選んで販売していますよ。・・・駿河竹千筋細工「花器」


駿河竹千筋細工など出品・・・2003年10月17日朝刊 より引用しました、高島屋伝統的工芸品展のお話です。

「駿河竹千筋細工」は、毎日実演。
19(日)、20(月)は、伝統工芸士 黒田英一が実演しました。

掲載されました(^^)

ひとことどうぞさわやか伝統工芸 せんすじ